養護教諭(過去問題)


【1】次の文章は、薬物乱用が健康に及ぼす影響について述べたものである。これを読んであとの各問いに答えよ。

 乱用される薬物は100種類以上あり、そのほとんどが( ア )系に作用し、依存状態をもたらす。依存状態の本質は薬物乱用への強い心理的欲求である「( イ )依存」であり、覚せい剤やコカイン、ヘロインは特に強い(イ)依存をもたらす。また、ヘロインは同時に強い( ウ )依存も形成する。これらの依存性薬物の乱用は危険性が高く、その乱用・所持等はA法律で厳しく規制されている。青少年では、Bシンナーなどの有機溶剤が他の薬物乱用の入口になることが多い。
 薬物乱用による健康への影響は薬物によって異なるが、医学的には急性中毒、依存症候群、慢性中毒として現れる。急性中毒は、薬物の過量摂取や、乱用者がその薬物に過敏な体質だった場合に引き起こされ、様々なレベルの意識障害や錯乱状態などの(ア)障害がみられる。また、こうした状況下での事故や、循環器・呼吸器系の臓器障害によって死に至ることも少なくなく、深刻な後遺障害を残すことがある。依存症候群としては、(イ)依存に基づく薬物探索行動や、(ウ)依存による( エ )形成や( オ )症状が出現し、薬物乱用に関するコントロールが喪失する。依存症候群のもとではさらに薬物乱用が進行し、慢性中毒としてC多様な障害をもたらす。

(1)文中の(  )にあてはまる語句を答えよ。

(2)下線部Aの法律で厳しく規制されている理由について、本人の心と体の健康に害があることの他にどのような社会的影響があるか、具体的に二つ述べよ。

(3)下線部Bのシンナーや有機溶剤とともにたばこやアルコールなども、他の薬物乱用の入口になるような薬物と言われている。このような薬物を総称して何というか、答えよ。

(4)下線部Cの多様な障害の中の一つにフラッシュバックがある。このフラッシュバックについて説明せよ。

[平成21年度 千葉県教員採用試験実施問題]


【2】食育について、次の各問いに答えよ。

(1)食育基本法の第3章「基本的施策」の内容に示されていないものを次から一つ選び、記号で答えよ。

(ア)家庭における食育の推進 (イ)栄養教諭制度の新設
(ウ)食育推進運動の展開   (エ)食文化の継承のための活動への支援等

(2)食育推進基本計画(平成18年3月)に示された、食育の推進に当たっての平成22年度までの目標値として誤っているものを次から一つ選び、記号で答えよ。

(ア)食育に関心を持っている国民の割合を70%以上とすることを目指す。
(イ)朝食を欠食する国民の割合を小学生0%、20歳代男性15%以下、30歳代男性15%以下とすることを目指す。
(ウ)学校給食における地場産物を使用する割合を30%以上とすることを目指す。
(エ)内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)を認知している国民の割合を80%以上とすることを目指す。

[平成21年度 川崎市教員採用試験実施問題]