養護教諭(過去問題)


【1】次の各文は、ある疾病の主な症状について述べたものである。その疾病名を答えよ。

(1)瞼が赤く腫れ、痛みがある。ブドウ球菌による急性化膿性炎症である。

(2)突然高度の浮腫を生じる。ステロイド剤を投与すると速やかに軽快する症例が小児期に多い。次第に腎臓の機能が低下して、腎不全に陥るものもある。

(3)循環器系の自律神経疾患。朝なかなか起きられず、午前中調子が悪いために、不登校と間違えられることがある。英語の疾病名の頭文字をとってODと呼ばれている。

[平成20年度 愛媛県教員採用試験実施問題]



【2】近年の心肺蘇生に関する新しい知見を踏まえ、平成18年に(財)日本救急医療財団が主催する心肺蘇生委員会において新しい救急蘇生ガイドライン(骨子)(一次救命処置)が確定されるとともに、救急蘇生法の指針(市民用)が取りまとめられた。この指針については、学校に周知するように文部科学省から通知がされている。このことに関するあとの各問いに答えよ。

(1)次の各文で、救急蘇生ガイドラインの今回の改訂内容として正しいものには○を、誤っているものには×を答えよ。

(ア)救急蘇生法の指針の対象者を、市民と医師とに分類した。
(イ)市民の救助者が行う救急蘇生法の説明をするにあたっては、12ヶ月くらいまでを「幼児」として扱い、約1歳から約12歳未満を「小児」として扱った。
(ウ)効果的な救急蘇生を行うには、できるだけ早期から十分な強さと十分な回数の胸骨圧迫が絶え間なく行われることが重要であることを強調した。
(エ)市民が蘇生を行う際には、一定の状況下では人工呼吸を省略して胸骨圧迫を行ってもよい。

(2)救急蘇生法の指針(市民用)の「T 救急蘇生法」の内容に関連した次の各問いに答えよ。

(@)次の各語句を、最も適当な日本語で答えよ。
(ア)BLS  (イ)CPR  (ウ)AED

(A)市民が行う救急蘇生法はBLSと応急手当によって構成される。BLSを構成する要素を3つ答えよ。

(B)市民によるAEDの使用が必要とされる理由を2つ答えよ。

(3)次の各文は「主に市民による心肺蘇生法の主な変更点」である。(  )にあてはまる最も適当な語句を答えよ。

(@)呼吸については「正常かどうか」あるいは「普段どおりの呼吸か」を( ア )秒以内に確認する。
(A)反応がなく、正常な呼吸がなければ(特に( イ )呼吸(あえぎ呼吸)のときは)、心肺蘇生を開始する。
(B)まず、人工呼吸を( ウ )回行い、ついで胸骨圧迫を開始する。
(C)人工呼吸は約( エ )秒かけて、胸の上がりが見える程度の吹込みを(ウ)回試みる。
(D)胸骨圧迫位置の目安は胸の真ん中または( オ )と乳頭を結ぶ(想像上の)線の胸骨上である。
(E)胸骨圧迫と人工呼吸の回数比は全年齢共通で( カ ):( キ )とする。
(F)胸骨圧迫の回数は連続(カ)回を目標とするが、必ずしも正確に(カ)回である必要はない。

(4)この指針で、外傷(頚椎損傷の可能性)の有無に関わらず、すべての傷病者に対して用いられることとした気道確保の方法名を答えよ。

[平成20年度 千葉県教員採用試験実施問題]