養護教諭(過去問題)
【1】男子生徒(18歳)が保健室に来て「骨髄のドナー(提供する人)になるにはどうしたらいいんですか」と質問した。話を聞くと、ある本を読んで骨髄移植を必要としている人がたくさんいることを知り、自分もできるなら提供したいと思ったとのことであった。このことに関連して次の各問いに答えよ。
(1)ドナー登録できる必須条件を三つ書け。
(2)その生徒はドナー登録が可能であるとわかった場合でも、すぐに骨髄を提供することはできない。その理由を書け。
(3)健康状態によっては、ドナー登録ができない場合もある。どのような人が登録できないか、三つ書け。
(4)骨髄について、生徒が理解しやすいように説明せよ。
(5)骨髄移植がなぜ病気の治療になるのか、説明せよ。
(6)骨髄移植が必要な病気を二つ書け。
(7)骨髄のドナーとレシピエント(受け取る患者)が適合するかどうかを判断するために、検査から得る最も重要な情報は何か、答えよ。
[平成19年度 千葉県教員採用試験実施問題] |
【2】感染症について、あとの各問いに答えよ。
(1)学校において予防すべき伝染病について、表中の( )にあてはまる語句や文を答えよ。
疾病名 | 病原体名 | 主な症状 | |
A | 風疹 | 風疹ウイルス | ( ア ) |
B | ( イ ) | アデノウイルス | 高熱・咽頭炎・頭痛・結膜充血 |
C | ( ウ ) | ( エ ) | 発疹は紅斑、水疱、膿疱、かさぶたの順に変化する。 |
D | 腸管出血症・大腸菌感染症 | 腸管出血性大腸菌 | ( オ ) |
E | 流行性耳下腺炎 | ( カ ) | 耳下腺の腫脹、ときに顎下腺の腫脹もある。 |
F | ( キ ) | アデノウイルス | 眼瞼が腫れ、異物感がある。 |
G | 麻疹 | 麻疹ウイルス | ( ク ) |
(2)AからGまでの疾病を学校保健法施行規則における「学校において予防すべき伝染病」の第二種と第三種に分け、記号で答えよ。
(3)ある日の朝、小学校2年生の1クラスにおいて、在籍35人中7名の欠席者がいることがわかった。主な欠席理由が腹痛・嘔吐・吐き気である。次の各問いに答えよ。
(@)学校として必要な初期対応を、具体的に4つ答えよ。
(A)登校している児童にも腹痛・吐き気を訴えて保健室に数名来室している状況があった。この場合、原因として、感染症以外にどのような事象が考えられるか、答えよ。
(B)ノロウイルスによる感染性胃腸炎に関する次の各文のうち、正しければ〇を、誤っていれば×で答えよ。
(a) ノロウイルスは、カキなどの二枚貝に分布する。
(b) 感染者の嘔吐物は、感染源にならない。
(c) 潜伏期間は、1〜2日である。
(d) 感染者が使用したトイレは、消毒が必要である。
(e) 感染者の便がついた衣類などは、塩素系消毒薬よりも逆性石鹸や消毒用アルコールの方が消毒に有効である。
(f) 学校医は、感染性胃腸炎にかかっている疑いのある児童生徒に出席を停止させることができる。
[平成19年度 大阪府教員採用試験実施問題] |